オーナー様が知っておきたい秋の賃貸市場
秋の賃貸市場とは?
賃貸住宅の繁忙期といえば、進学や就職などで新生活が始まる1~3月をイメージされる 方が多いのではないでしょうか。 実は、9~10月も「第二の繁忙期」と呼ばれ、賃貸市場が動きやすくなる時期です。 秋は企業の人事異動や転勤などに伴い、住み替えを検討する方が増える傾向があります。 春の繁忙期ほど大きな動きではありませんが、オーナー様にとっても秋の賃貸市場の特徴 を知っておきたい時期です。
① なぜ秋に引っ越しが増える?
総務省の「住民基本台帳人口移動報告」によると、2025年9月の市区町村間移動者数は 36 万7,877人となり、前年同月と比べて4.7%増加しました。 また、都道府県をまたいで移動した人も17万662人で、前年同月比5.0%増となっていま す。 秋は企業の人事異動や転勤などによる住み替えが発生する時期です。実際にアットホーム が全国の不動産会社を対象に行った調査でも、2025年に賃貸を探すお客様から多かった条 件の第1位は**「転勤のため引っ越したい」が34.1%**でした。 9~10月は人事異動を行う企業も多く、転勤に伴って新しい住まいを探す方が増えていき ます。また、転勤だけでなく、結婚や住み替えなどをきっかけに新居を探す方もいます。 そのため、秋は春とは少し異なる理由で人が動く時期といえます。
② 春の繁忙期とは何が違う?
春の繁忙期は、進学・就職・転勤などが重なるため、一年の中でも特に多くの方が一斉に 住まいを探します。 一方、秋は春ほど大規模ではありませんが、転勤を中心とした一定の住み替え需要が生ま れることが特徴です。 また、9~10月は賃貸市場に出る物件も増える時期といわれています。 入居を希望する方が増える一方で、選べる物件も増えるため、入居希望者にとっては比較 検討しやすい時期でもあります。
③ 「第二の繁忙期」は空室にも注目したい時期
秋に住まいを探す方が増えるということは、現在空室となっている物件にとっても、改め て入居につながる可能性がある時期です。 まず確認しておきたいのが、現在の家賃や初期費用などの募集条件です。 ⾧期間同じ条件で募集している場合、その間に周辺の家賃相場が変化している可能性があ ります。 「どのような方から問い合わせがあるのか」、「周辺ではどのような物件が募集されている のか」、「現在の募集状況はどうなっているのか」 など、物件を取り巻く状況を改めて把握する機会にもなります。 私たち賃貸管理部でも、周辺の賃料相場や市場の動きを確認しながら、管理物件の家賃の 見直しを行っています。 家賃は一度設定したらそのままにするのではなく、現在の市場に合っているかを定期的に 確認することが、安定した賃貸経営につながります。 秋だから必ず入居が決まるというわけではありませんが、人の動きがある時期だからこ そ、現在の状況を知っておくことが大切です。
④ 秋の次には、春の繁忙期がやってくる
秋の第二の繁忙期が終わると、年末を経て、次は一年で最も大きな1~3月の繁忙期を迎 えます。 そのため秋は、目の前の入居需要だけでなく、次の春に向けた賃貸市場の動きを考え始め る時期でもあります。 世帯構成やライフスタイル、住まいに求められる条件など、賃貸市場は少しずつ変化して います。 こうした市場の変化を知りながら、ご所有物件の状況を定期的に確認していくことが、安 定した賃貸経営を考えるうえで大切になります。
まとめ
9~10月は、転勤や人事異動などを背景に人の動きが増えることから、**「第二の繁忙 期」**とも呼ばれています。 春ほど大きな動きではないものの、オーナー様にとっては現在の入居・募集状況を確認 し、これからの賃貸経営を考える良いタイミングです。 秋の動きを捉えながら、その先に控える春の繁忙期も見据えて、ご所有物件の状況に目を 向けてみてはいかがでしょうか。
